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このブログは永六輔こそ今いちばん面白いタレントだという認識の下、ただひたすら永六輔についてのみ書き綴る特殊ブログです。
このブログの記事はTBSラジオで土曜午前8:30から放送されているラジオ番組「土曜ワイド永六輔その新世界」の感想文と膨大に存在する永六輔の著作の書評によって主に構成されます。 なお、文中で「先生」という代名詞がインフレを起こしていますが、これはもちろん、永六輔先生を指しています。 カテゴリ
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2006年 05月 09日
野坂昭如からの手紙。
手紙の中で野坂はステッキについて語っていた。先生がゲスト出演した「徹子の部屋」の放送内容を踏まえた上での趣向なのだろうが、先生はそのことについて完全にスルー。口にせずとも通じ合う、という究極の交わりを体現しているのか、それとも単に「趣向」に気づかなかっただけか。 「乙女探検隊」のコーナーのゲストは元NHKの手嶋龍一。であるが、なぜかスタジオには巨泉がいてあれこれ口を挟む。手嶋は「ウルトラダラー」という外交を舞台にした小説を出したばかりなので当然ながら国際政治が話題となった。 巨泉は初めから暴投気味で「日本に軍備はいらない。外国が攻めてきてもどんな目に遭わされるか降伏してみなきゃわからない」と言い出す。おそらくは先の大戦後のアメリカによる対日援助が念頭にあるのだろうが、世の中には始皇帝みたいに降伏した相手を全員生き埋めにするような人もいるわけで、一口に降伏と言ってもその後の運命は一か八かある。さすがクイズダービーの巨泉と言えよう。また巨泉は「イラク戦争はイラクの石油目当ての戦争だった。だから資源の無い日本はどこからも攻められない」と鋭い分析を披露。かつて第一次大戦のときにドイツ軍はベルギーを蹂躙したが、それはきっとベルギーワッフル目当ての所業だったのだろう。決してベルギーがパリへの近道だったからではない。 また巨泉は「日本の右派は本当に国粋主義なのか。親米ばっかりじゃないか!」と小林よしのりみたいなことを言い出したが、世の中に難癖ばかりつけていると結局言うに事欠いて誰でも同じところへ追い込まれてしまうのだろうか。それはもう批判のための批判であって、何の考えも無いに等しい。同じ難癖系でも先生の場合はいつも斜に構えているから柔軟性がある。それはしばしばトンチンカンも生むが、それも含めての永六輔である。
by h_motoda
| 2006-05-09 01:01
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