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このブログは永六輔こそ今いちばん面白いタレントだという認識の下、ただひたすら永六輔についてのみ書き綴る特殊ブログです。
このブログの記事はTBSラジオで土曜午前8:30から放送されているラジオ番組「土曜ワイド永六輔その新世界」の感想文と膨大に存在する永六輔の著作の書評によって主に構成されます。 なお、文中で「先生」という代名詞がインフレを起こしていますが、これはもちろん、永六輔先生を指しています。 カテゴリ
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2005年 03月 25日
永先生が展開した一大復古運動。日本においては明治以来物を測る単位として尺貫法とメートル法が並存していたが、計量法の改定により昭和34(1959)年からは尺貫法の使用が禁止され、メートル法の使用が義務付けられた。これにより曲尺、鯨尺は公には使用できないこととなり、これに違反した場合には法律違反として処罰が課されることとなっていた。
昭和51(1976)年、知り合いの指物師から曲尺で仕事をして警察に呼び出された、という話を聞いた永先生は、この計量法の在り方に疑問に感じ政治家に相談するが改正は不可能と告げられる。義憤を発した先生は、自らのラジオ番組「誰かとどこかで」で尺貫法復権を提唱、全国の職人衆に決起を呼びかけたほか、自ら尺貫法を使用し警察に自首するデモンストレーションや、曲尺鯨尺の密造密売、プロパガンダ芝居「計量法伝々」の全国公演などの形で尺貫法復権運動を大々的に展開した。 その結果、法律自体の改定は行なわれなかったものの処罰は行なわれなくなってゆき、尺貫法の使用は黙認されるようになったという。以上の顛末により、全国各地の職人衆の中には「永六輔は曲尺鯨尺を守った英雄である」との認識をもつに至る人々が現われた。これによって職人衆との絆を深めた先生は、後に彼らから収集した「ちょっといい言葉」を集めた箴言集『職人』(岩波新書)を刊行し、見事に他人の褌で相撲を取った。 参考文献 永六輔『さよなら芸能界』(朝日文庫 2001年)
by h_motoda
| 2005-03-25 01:46
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